Bitcoin, TRIGの採掘(マイニング)に適したGPUを発掘!
Bitcoin, TRIGを採掘開始!
マイニングやってみたいなぁ~と、ず~っと思っていたけど、忙しいという理由の一点張りでなかなかできずにいました。でも、そろそろTRIGのマスターノードの準備も始めたいし。。。あれ? 準備って、何を買ったらいいんだろう?たぶん、普通のパソコンと、いいGPUだな。
という感じで、TRIGやビットコインのマイニングに適したGPUについて調べてみました。
今回の対象はPoW(Proof of Work; 一番先に計算を解いた人がトランザクションの承認を行うことができる)を使うビットコインやTRIGのマイニングを目的として、効率的なGPUの選択に焦点を当てています。
TRIGについてはこちら
TRIGマスターノードについてはこちら
TRIG maseternodes (in English)
CPUよりGPUの方がマイニング向き
1台のパソコンの中では、マイニングに使用できる部分としてCPUとGPUがあります。
CPU:パソコンの頭脳として複雑な計算に向いています。同時処理が苦手。
GPU:リアルタイム画像処理に特化した演算装置で、単純計算に向いている。同時処理が得意。
マイニングは、簡単な計算を一番早く解いた人に承認権と報酬が与えられるので、GPUの方が向いているということになります。
CPUとGPUの処理の違いをわかりやすく示した動画です。音はなくても映像だけでよくわかります。
オススメGPU
とりあえず結論を知りたい人、それは、GeForce GTX1080です。
ハッシュレートは使用する電力量に比例する
ハッシュレートとは、マイニングに使用している機械の計算力のことです。高いほどマイニング効率が高くなります。このマイニング効率=ハッシュレートは使用する電気量に比例するのか、調べてみました。GPUとハッシュレートデータはネットから拾ってきたものと、こちらのサイトのデータを使用しました。
こちらのサイトのデータはモナコインのマイニング時のハッシュレートですので、ビットコインのマイニングにそのハッシュレートを直接当てはめることはできませんが、同じ条件で比較しているのでBTCのマイニングに使用した時に一番効率がいいGPUがわかると思い、使用しています。
この図の各点は1つのGPUを示しています。TDPが大きくなるにつれてハッシュレートも大きくなっていることがわかります。つまり、より高いハッシュレートを求めると、その分電気を使用することになります。
TDPについて(https://www.nttpc.co.jp/yougo/TDP.htmlより引用)
【TDP】. 熱設計消費電力; 熱設計電力. CPU などの半導体部品の最大消費電力。TDP は Thermal Design Power の略で、これを日本語で熱設計電力とか熱設計消費電力という。 半導体部品は、電力を消費するとき熱を出す。発熱量は、消費電力に比例して大きくなる。そして、半導体部品の消費電力が最大になったとき、発熱量も最大になる。 このときの電力が、熱設計電力である。
電気利用効率がいいのはGTX 1080
上記のデータ算出に使用したハッシュレートをTDPで割ったものをグラフにしてみました。これは、同じ電力量でどのくらいのハッシュレートを出せるのか、GPUごとに比較した図です。ハッシュレートが高いほど高効率ということになります。
なんとなく、GTX 1080 TiとGTX 1080が抜けているかなぁ~という感じは分かりますが、見づらいですね(笑)では、GPUの機種ごとにまとめてみましょう。
左図はTDP1Wの電気でどのくらいのハッシュレートを出せるのか(高いほうがいい)を示しており、右図では1MHzのハッシュレートをだすのにどのくらいの電気(TDP)が必要か(低いほうがいい)を示していますが、どちらの図も見せ方が違うだけで、GTX 1080が一番効率よくハッシュレートを高められるよ~ということを示しています。意外にも1080Tiより上なんですね~。
価格に見合った性能はGTX 1080
とはいっても、1080Tiと1080は性能的にそこまで遜色ないように見えますね。では、それぞれの販売価格はどうでしょうか?
GTX 1080Tiが飛び抜けて高価ですね。1080Tiの価格は1080の1.64倍ですが、ハッシュレートはあまり変わらず、性能ほどの価値はありません。つまり、1080Tiは割高な設定になっています。おそらく、1080Tiはマイニング向けではなくて、ゲーム等の別の目的であれば価格に応じた性能を発揮できるのかもしれません。
また、GPU価格をハッシュレートで割ってやると、そのGPUのハッシュレートあたりの機種代金が出ます(安いほうがいい)。1080が良さげですが、ここではGT1030やRX480も機種代金は割安なようです。ただ、GT1030やRX480は電気効率が悪いので、やはり1080がベストと考えられます。
コスパ最強はやはりGTX 1080
これまでハッシュレートの高さ、電気利用効率、性能に見合った価格の3つで1位を獲得したGTX1080。この3つの結果から1年間で見たコストパフォーマンスが一番高いことも容易に推測できますが、念のため計算しました。電気使用量はすべて測定は不可能ですのでTDP値を利用しました。電気料金は第3段階料金の30円/kWhを利用しました。年間使用料=GPUの価格+年間電気料金で表すと、
1080Tiを使用すると現在の電気料金に年間18万円プラスされますが、1080では11.6万円で済みますね。高いけど・・・。年間コストパフォーマンスとしては、上記の金額をハッシュレートで割って効率を算出しました。
もう、間違いなく1080を買うのが一番いいですね。(品薄なので見つけたら買いです!)
たくさん計算したけど、一番良さそうと思ったものが一番でした(笑)これを超えるマイニングに特化したGPU(ASICのような)が一般販売されるともう少し変わってくるかもしれませんね。
ではでは。